B面のつぶやき

本日の所在確認

『失われた時を求めて』を半分読んだところ

今年の2月から読み始めて、現在、「ゲルマントのほう Ⅲ」の半分くらい。

岩波文庫版だと全14巻中7巻目。他の本と併読していることもあり、だいぶゆっくりペースです。

「ゲルマントのほう Ⅱ」までは光文社文庫版(高遠弘美訳)を読んでいました。が、その後が出版されていないので、やむなく岩波文庫版(吉川 一義訳)に乗り換えました。

「長すぎる」で有名な作品です。比喩が多すぎたり回りくどかったり登場人物が多すぎて覚えられなかったりします(しかもカタカナの名前、無理!)。

ずらずらと一人称が続くし、時々「どゆこと?」と混乱もするし、途中で脱落しちゃう読者が少なからずいるのも、まぁそうなるよね。

せっかくここまで読み進んだから、投げ出したくなるのをぐっとこらえ、ひとまず主人公の思考に付き合ってあげることにしています。ふーん、よくわかんないけど、君はそう思うのね、みたいに。

膨大な注釈は拾い読みです。全部読んでると進まないから。そんな読み方でもちゃんと面白いので、やっぱり傑作。

古典(100年前の本が古典と呼べるのか分かりませんが、『光文社古典新訳文庫』に入っているので古典ってことでいいですか?)の良いところは、実生活での利害から離れていること。読んで生き方が変わったり、仕事に役立ったりすることは期待しません。

でも、役に立たないからこそ、親しい友人のような、自分だけの本に出会うことができるんだと思います。

 

【写真:青森の八甲田丸に続く階段】