仕事を定時で終えて国立新美術館に向かう。明日は土曜だ。最高の花金…!
いそいそと早歩きで18時前に到着しました。閉館時間まであと2時間と少し。たぶん大丈夫。じっくり見れると思う。
ドイツ表現主義のグループ、「ブリュッケ」、「青騎士」周辺の作品が見たかったのです。キルヒナー!ココシュカ!初めて本物を見ました。強烈な色彩と、歪んだ人物。なんだか不安な気分にさせられます。
表現主義(Expressionism)は、簡単に言うと人間の内面を作品に反映させること。第一次世界大戦前のヨーロッパの雰囲気と、それを敏感に感じ取った画家の心情が伝わるようです。
ふたりとも後に精神を病んでしまうのですが、それを知っているせいか、何となく「そういう感じ」も受けました。
彫刻にも、いいな、と思うものがいくつか。
- ハンス・ウールマン「鳥」
- エルンスト・バルラハ「うずくまる老女」
- エーヴァルト・マタレ「眠る猫」
- ケーテ・コルヴィッツ「哀悼」
特に印象に残った「鳥」は、シンプルな線で構成された鉄鋼製の作品です。飛び立とうとする最初の羽ばたきのような姿は、動き出しそうな力強さを感じました。
ピカソの「アーティチョークを持つ女」も、是非見ておきたかった作品。
ピカソについては、もはや好きとか嫌いとか、そういう次元ではなく、その存在感がどうしても気になってしまう人です。嫌いかもしれない、と思っても、「仔羊を連れたポール、画家の息子、二歳」(ひろしま美術館)や「ゲルニカ」(大塚国際美術館に複製があります)を見ると、黙らざるを得ません。
映像作品にも時間を取られつつ、見終わったのは19時50分。結構ギリギリ。ミュージアムショップはさっくり駆け足で。
閉館間際の雰囲気が良かったので、写真を撮りました。
補足:花金(華金)、「はなきん」、花の金曜日、休日前の金曜の夜を楽しむ様子。
ルートヴィヒ美術館のリンクを貼っておきます。