B面のつぶやき

美術館、図書館、喫茶店に出没しがちデイズ

【太陽の塔】見た。入った。感動した!

一度はこの目で見ておきたいと思っていた「太陽の塔」。

あいにくの天気でしたが駅を出て道路の向こう側に見えるお姿にテンションがあがる!

わくわくしながら万博記念公園のゲートをくぐり、無意識下の早足で塔のある方へある方へ。

そしてついに目の前にそびえる不思議なオブジェ。対峙する私。来たよ!

当たり前だけど写真で見た通り。だけど想像してたより大きい。やっぱり本物は良いぞ。

見れば見るほどヘンテコリンで、何だこりゃ?全然わからない。日本風でも、ましてや西洋風でもなく、50年前に突如として現れた、誰も見たことがないモノ。

もし数万年後、土に埋もれた太陽の塔が発掘されたら、未来人たちは何だと思うだろう。数万年前の人類の信仰の対象でした、なんてことになったりしたら、ちょっと面白い。

そんなことを妄想しながらいよいよ内部に入ります。

まずは、塔の構想段階に描かれたドローイングを時系列で見ることができます。徐々に見覚えのあるフォルムになっていくのは興味深い。

その奥には、復元した「地底の太陽」などが、プロジェクションマッピングとともに展示されています。「地底の太陽」のオリジナルは、1970年の大阪万博終了後、長く行方不明だそうです…。

さらに進むと、いよいよ「生命の樹」。

樹の下からアメーバ、魚類、恐竜、哺乳類、類人猿、一番上にヒトと、人類の進化を現した巨大な立体作品。樹を取り囲む螺旋階段をのぼりながら鑑賞します(車椅子用のエレベータもあります)。

入った瞬間は赤い照明が眩しい!この赤は血液の色だと思われます。塔全体が、ひとつの生命体をあらわしているのかもしれません。

展示されている標本は、破損していた当時のものを修復したもの。「地底の太陽」もですが、万博後は壊すことを前提に作られたのですね。太陽の塔自体も取り壊しの可能性があったようです(※)

当時は左右に伸びた腕?翼?から、エスカレーターで外に出られたそうです。その先は「大屋根」と呼ばれる巨大な建造物に続く構造でした。なんとも。そのエスカレーター、乗ってみたかったな。

外に出たら、雨も上がっていました。背中側の「黒い太陽」もしっかり見ておく。やっぱり不思議だ。でも何とも言えず印象的。

公園内のカフェでは太陽の塔をイメージしたピザを食す。カボチャの季節。

こういうのにもEXPO'70マークが残っています。

商店街には2025年の大阪万博のロゴ。結構好き。

「太陽の塔」はなぜ残った 大阪万博の謎|NIKKEI STYLE