B面のつぶやき

美術館、図書館、喫茶店に出没しがちデイズ

福島、11年目の被災地をめぐる

写真は朝日に照らされるイオン浪江。浪江町唯一のスーパーです。ホテルの窓から撮影しました。

11月の週末、福島県の全国旅行支援「福島県『来て。』割」を利用して、東日本大震災の伝承施設などを訪れました。

〈震災伝承施設とは〉

東日本大震災から得られた実情と教訓を伝承する施設です。
事実や記憶、経験や教訓を伝えることで新たにできる教訓・伝承の道『3.11伝承ロード』を構成する施設です。(3.11 伝承ロード より)

ほかにも、「特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま」や「東京電力廃炉資料館」にも立ち寄りました。

「リプルンふくしま」は環境省、「廃炉資料館」は東京電力、震災伝承施設は自治体。立場が違えば当然伝えたいことも違ってくるわけで、短い日程をやりくりして、なるべく多くの場所に行ってみようと計画を立てました。

震災遺構として保存されている浪江町立請戸小学校には手書きの地図が残っていました。児童たちは全員、大平山(濃い緑で塗られたところ)に避難したそうです。

同じく請戸小学校。押し寄せた津波は校舎の2階床付近に達しました。時計は津波が到達したと思われる15時40分頃を指したまま。

どの施設の展示も丁寧に作られていました。特に廃炉資料館はかなりのボリューム。現在はコロナ対策でツアー形式の見学のみに限定されていて、自由に見られなかったのがやや残念。

広くて平らな風景に行き当たると、ここが津波の被害があった場所だと分かります。ゴミひとつ落ちていないような、作りたての道が続いていました。

一方で、閉業したチェーン店の店舗や、住人のいなくなった家々が、ぼうぼうと生い茂った草むらにひっそり佇んでいる地域も。

静かな港には釣りをする人、車を停めて海を眺める人がポツポツと。この辺りの人かな。

日が沈みかけた国道6号沿いは灯りもほとんど無く、ちょっと恐ろしい感じ。そういえば、昼間も警戒中のパトカーを何度か見かけました。

実際に訪れてみないと感じられないこともあります。来ることができて良かった。

【行った場所リスト】

 

最後に立ち寄った「道の駅なみえ」は、日曜ということもあり団体客や家族連れでにぎわっていました。

ランチに相馬焼のお皿に盛られた、なみえ焼きそば。「馬九行久」→「うま・く・いく」…?

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