暑すぎで家にこもりがちです。冷房効かせて大人しく読書する休日。
最近読んで面白かった本たちをご紹介するよ。
ロマネスク美術革命
第一に、著者の「好きなんですよね、ロマネスクが!」という態度が好ましい。もちろんそれだけではない。ロマネスク美術で度々お目にかかる不思議な造形について、何故こうなった?と探求していく過程はぐいぐい引き込まれるし、著者の鋭い観察眼にも驚かされます。ロマネスク美術の定説である『枠組みの法則』(装飾彫刻は建築構造から必然的に課される「枠組」に従属させられているため、動植物のプロポーションが変形しているという学説)にも堂々異を唱えています。いいぞ!
金は払う、冒険は愉快だ
古道具屋店主の日常を書いた「私小説」。小説とうたっているのでどこまで本当か謎ですが、そんなことはどうでも良くなるくらい面白い。登場人物が半端ねぇ。口の悪さが痛快。実家の片付けをお願いしてみたいけど、すっごい悪口言われそう。
急に具合が悪くなる
ドライブ・マイ・カーの濱口竜介監督が映画化という記事を目にし、ミーハー心で手に取りました。著者お二人についての予備知識もまったくなく、かわいいイラストの表紙に気軽に読み始めましたが、自己と他者、偶然と必然、生と死、生々しく真摯なやりとりに、途中からは襟を正す思いでページをめくりました。
図書館を建てる、図書館で暮らす―本のための家づくり―
図書館を建てちゃったお二人は多方面でご活躍で、そりゃ本も増えるわなと思いますが、それにしてもこれは限度を超えている。自宅併設の図書館ではなく、家全体が図書館という間取りも目を瞠る。完成するまでの数々のエピソードも興味深く、最終的にすべてが落ち着くところに落ち着いた感が気持ち良い。そして蔵書は日々増殖中…。「その後」も知りたい。
灯台へ
去年の出版界隈のニュースといえば『百年の孤独』の文庫化、および『灯台へ』の新訳。すっかり出遅れましたがようやく読みました!はるか昔の記憶を手繰り寄せ、以前読んだのはみすず書房の伊吹知勢訳だったはず。難解だったけど、それでも凄いものを読んだぞという読書感だけは覚えています。
新しい鴻巣友季子訳は読みやすく登場人物に感情移入できます。淡々とした日々でも、人の感情は留まることなく動いている。日常のかけがえのなさを想いました。
戦争と平和
古典の森に差す光、それが光文社古典新訳文庫。もちろん昔の翻訳の方が良いと思うこともありますが、『いま、息をしている言葉で、もういちど古典を』という光文社の心意気には全面賛同いたしまーす。そしてとうとう読み始めました。トルストイを。全6冊のうち、まだ2冊目。アウステルリッツの戦いに、ロシア・オーストリア軍が負けたところ。マイペースに読み進めます!






