ただただ暑い真夏の炎天下。屋根が無い外階段をあちーあちーと思いながら登る。
自治体の美術館は、その土地ゆかりの人物や、それほど知名度が高くない芸術家を発見できる確率が高い。気になったのは小野木学(枯れた花のパステル画)、佐田勝(ガラス絵)、倉科光子(ツナミプランツ)※、大小島真木(エンタングルメント・ハート)など。
朝ドラで注目を集めている牧野富太郎原画の植物図※も展示。話には聞いていたけど、驚くほど細かくて繊細。これは見ておいて良かった。こんな風に描かれてしまったら、このレベルを求められた他の学者はたまったものではないな。
それから展示室のさり気なさすぎる場所に、須田悦弘の「イヌタデ」(立体作品)がありました。チラチラ観察したところ、気づかず素通りの人が多い様子。思わぬ場所に生えている雑草を見たときの嬉しさ。すぐ近くにはもうひとつのイヌタデも見つけました、とドヤ顔で言います。
ところで練馬区美術館は老朽化で建て替え計画が進んでいます。2027年オープン予定とのことなので近々閉館になってしまいそう。完成予想図を見ると、ぐるぐるした感じの建物。設計は平田晃久。ナインアワーズ浜松町もこの人の仕事なんですね。一度体験してみたいホテルです。